Lリーグ第7節 日テレベレーザ−TASAKIペルーレ

前半のLリーグの大一番で、しかもアテネ五輪前最後のLリーグの試合ということで、観戦してきました。
ペルーレは神戸のチームだしね。

場所は稲城中央公園総合グラウンドということで、正直「どこだ!?」という場所。ベレーザの地元、稲城に地域密着はすばらしいんですが、せめて西が丘ぐらいで出来んかったんかなあと。

京王線稲城駅からバスで10分ぐらいで着きました。さすがに都心に比べると幾分涼しく(幾分ね幾分)、風も少しはふいていていくらかはましかな。

グランドは、土の陸上トラック付き。スタンドはメインスタンドがちょこっとだけあって、あとは全部芝生でした。神戸の人にわかりやすく書くと、王子の陸上競技場に、サイズといい、雰囲気といい、なんとなく似てます。

入り口でチケットでも売っているのかと思ったら、入場はなんと無料。金ぐらい取れよと思いつつ、メインスタンドの適当な席に座る。両チーム合わせて代表が10名という強豪2チームで、五輪直前ということで、私のようなものと地元の方々合わせて結構入ったんじゃないかなあと思います(普段が何人ぐらいなのかわからないですが)。

そうこうしているうちにキックオフです。ベレーザ4-4-2、ペルーレ3-5-2のフォーメーションでどちらかといえばベレーザが支配している展開。風がバックスタンドから、メインスタンドに向かってふいていて、比較的涼しく感じます。ピッチレベルでも結構ふいているみたいですが、選手としてはプレーしにくいでしょうか。暑さは少しはまぎれるでしょうが。
中盤ベレーザ、前線に出ればペルーレって感じですね。ペルーレはサイドから、ベレーザは中からというのが主な展開でしたが、攻めたときにベレーザは中の枚数がちゃんと足りてるんですが、ペルーレは中の人数が足りない感じ。いい形になるときはボランチの川上が上がって行った時ぐらい。もっとも前半は押さえ気味なのか。彼女の上がりも自重気味。その代わり、危険なゾーンで相手のチャンスを潰していました。それ以外は、相手のミスやたまたまのこぼれ球へ詰めるといったところ以外は得点の予感を感じるシーンは無く、前半終了。

前半では、澤がほとんどボールを触れずにいました。ただ、ボールを持つとやっぱうまいなって感じますね。なんかオーラが違うというか。あと、小林弥生はどこにでも顔を出してましたね。攻撃に絡んでいたと思ったら、守備に戻ったり、右にいたかと思えば今度は左と。「おまえはダービッツか!?」と突っ込みいれたくなります。

私、彼女の代表でのプレーが好きなんです。どちらかといえば、控えでプレーする機会は少ないですが、2列目から、相手のDFの裏に飛び出る動きがよいので。どこかの国の代表選手に見せてあげたいといつも思うんですが…。

さて、後半ですが、今度は比較的ペルーレのペース。右サイドを土橋と川上が絡んで崩していきます。ただ崩すという展開はこの右サイドからの攻撃で、あとはロナウジーニャ山本の惜しいミドルと、セットプレーからの展開で惜しいチャンスを作ってました。にもかかわらず先取点はベレーザに。ゴール前での混戦からの1点でしたが、そこに至るまでの展開も結構危なかったので、事故とはいえないでしょう。

さて、追いかけるペルーレは、右サイドの土橋を引っ込めてFW(すいません誰だかわかりません。何せ時計も掲示もなかったんで。プログラムは売り切れてるし。)を投入、川上が右サイドに張り、ボランチを一枚に減らしました。この攻撃的采配は功を奏し、川上のサイドから何度も崩し、チャンスを創出します。ただ、このチャンスも得点には結びつかない…。ベレーザも、この布陣に対応が出来始めると、もともと優勢だった薄くなった中盤をズタズタに引き裂きはじめます。

最後は川上のクロスが得点に結びつかず、タイムアップ。リーグのことを考えるとどうしても勝ちたかったペルーレですが、負けてしまいました。これでリーグ連覇、苦しくなってしまいましたね。

試合終了後、サポの人が「応援ありがとうございます。今日は負けてしまいましたが、今日は今シーズンで一番のプレーを見せてくれたと思います。今後も応援よろしくお願いします」みたいなことを言っていましたが、あれで一番だとすると少し…。というか大鉈を振るう必要は無いと思いますが、少しバランスを考える必要があるように思います。やっぱ枚数が足りないというのはバランスを考え直す必要があるような。

川上が上がったときにはちゃんと枚数が足りていたんですよね。私は彼女のことを男女合わせても日本最高の右サイドバックだと思ってるんですが、今日はボランチのプレーを見ることが出来ました。相手の攻撃の芽を摘むディフェンスもすばらしかったですが、今日はもう少し攻撃に絡んでいく必要があったと思います。

試合後は、「稲城市主催」のオリンピック激励会。市長の挨拶は少しずれてた気がしますが…、まあ、オリンピック後もサポート続けるなら許してやろう。あと、ベレーザの代表選手が観客に頭を下げているときに、ペルーレの選手は頭下げないし、川上はよそ見しているし、オイオイ態度悪いぞ。そのあと地元のサッカー少女からの激励の花を受け取るときに、川上は子供と同じ目線になるようにしゃがんで受け取っていた。他のペルーレの選手もそれに習う。川上、いい娘だあ、さっきのは取り消す。あと、怪我をしたのか磯崎が激励会に出ていなかったことが気になります。

なんか、ほとんど川上直子観察メモになりかけてますが、アテネ前というシチュエーションも含め楽しませていただきました。彼女たちのアテネオリンピックでの活躍と、代表に選ばれていない選手は後期の活躍を期待しています。

なお、この試合はGAORAで8/11と8/20に放送するとのことです。この時期だと、オリンピック始まってますよね。